『さすらいのカウボーイ』再見

アメリカン・ニューシネマのあのころにも、いくつか西部劇が作られた。『ソルジャー・ブルー』、『ワイルド・バンチ』、『ギャンブラー』、『小さな巨人』、『ドク・ホリデイ』、『ビリー・ザ・キッド 21歳の生涯』、『明日に向かって撃て』、『ロイ・ビーン』など傑作が多い。なかでも本作は傑作中の傑作。DVDに収められた、オーディオ・コメンタリー、山田康雄がフォンダをあてた吹き替え、などなどは大変良い。人生に疲れたときに見る映画だ。あの時代、アメリカは疲れていた、ということがよくわかる。だが無意味に元気な現在よりよっぽど健康的だぜ!それにしてもウォーレン・オーツの早逝は悲しい。