2006-09-30 『立喰師、かく語りき』 book アニメ 例の映画についての本。笠井潔や鈴木敏夫と押井守の対談は面白かった。このオジサン、相当に今の日本が嫌いらしい。かといって昔の日本が大好きというわけでもなかろうが。たんなるノスタルジーは映画を作る根拠にならないことを示して見せたのは、クレしんの『オトナ帝国の逆襲』であったことだよ。 ただまあ、戦後の日本を総括して映画というのは本当に少なくて、『パトレーバー2』、『天国と地獄』、『仁義なき戦い』ぐらいだろうか。『立喰師列伝』はそれらの系譜に連なる稀少な映画である。