『タックス・シェルター』

タックス・シェルター

タックス・シェルター


筋書きは、どこかで理に反したことが起こってしまい本来は関係ないはずの人々が吸い寄せられるように集まって、またそこに男と女の物語も絡んだりして、というありきたりなもの。しかし金融ってのは全然知らない別世界のことだからドキドキしちゃうね。つーか俺は世間の勤め人てのがどんな仕事をしてるか具体的に知らないものだから、単純に興味深いです。また作者は「税金とはなんぞや」と問うているわけで、その問い方があからさますぎて少々面白みに欠けるのだが、税金というのはできれば払いたくないけど納めなくちゃいけないものとしか思っていなかったオイラには深い問いかけであったことだよ。だって納税者じゃなくて「タックス・ペイヤー」ですからね、横文字に弱いんだよね俺って。