今日は肝切の外回り。アホらしい仕事だが当直明けなのでこれぐらいがちょうどいい。

国立循環器病センターのICU医師7人のうち5人がやめちゃうというニュースは当院でも話題になっていた。
20床と7人で年間1000例以上を回していたというのだから驚異的。
しかも心臓移植を筆頭に難しい症例を多数含む1000例である。
「心身ともに疲れた」というコメントが伝わってきているが、本当に疲れたでしょうね。
こうなると外科医が24時間術後患者をモニターする機械になってがんばるしかなくなる。
そして外科も崩壊するというシナリオが見え見えですな。
国循や国立がんセンターのレジデント制というのは現代の奴隷制度として知られており、優秀かつ熱意ある人間を安い給料でこき使える素晴らしいシステムである。それを支えるのは彼らの「俺たちが日本の医療を発展させるのだ!」という気概と矜持であったが、昨今の世論はそんなものを打ち砕くには十分すぎたというわけである。

私としては国循や国がんがどうなっても関係ありません。これらの施設が崩壊して困る人が考えたり努力したりすればよいにである。
私は別に困らない。私は自分のことをどうにかするべくがんばるだけである。