『機動戦士ガンダムDVD-BOX1』
このBOXはマチルダさんが亡くなるあたりまでです。久しぶりに見返してみて思ったのは最初のほうは、ニュータイプがどうしたとか、シャアがどうのとかよりも、アムロと組織(木馬のクルーとか連邦軍)の相克がおもに描かれているということです。そして木馬の人たちはアムロはガキで生意気だが頼らざるをえないという現実があります。だからアムロが鬱になってもこき使おうとします。
ガキであることよりも大人であることが偉いという価値観となんとか折り合いをつけようとするアムロの苦闘は痛々しいものがあります。
これは、昨今の医療を巡る厳しい情勢の中に身を置くものとしては、他人事ではない。もう私はファーストガンダムを面白く見ることができないのです。
しかしその一方でアムロとガンダムに賭ける周囲の人々の思いにも感動します。特にリュウさんとマチルダさん。死をもってそれを語る彼らの行動に胸が熱くなりました。