俺も何もわかっちゃいないんだな

昨日農林水産大臣が自害して果てたという。人間簡単に死ねないものだが死ぬ時はあっさりしたもんだよね。
このような難しい症例を担当された慶応大の先生方、ご苦労様でした。
この亡くなった大臣については私は、事務所の光熱費だか水道代だかでずいぶんご機嫌な金額の経費を計上したということしか知らなかった。
昨日も株式市場では材料視されなかったようで、少なくとも訃報に接して株価爆上げなどという不謹慎な相場にならなくてよかったなあというほどにしか思っていなかった。多くの医師とか俺のようなクロス円ロング派はこの国の偉い人は終わっていると考えているので、亡くなったから爆上げなんてこともありえないわけじゃなくて。

でも今日次の2個のブログ読んで違う感想を持ちました。
新しいことに熱心に前向きに取り組んでおられた良い政治家であったようです。

http://lovelysakura.way-nifty.com/sakura/2007/05/post_f3ed.html
http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_d848.html

日本食ブームに着目して日本食を海外に売りつけようとしていたなんて知らなかったよ。
「攻めの農政」なんていうといまいちだが、俺たちの大好きなおいしい日本食でひともうけしようぜ!、って言ったほうがわかりやすかったね。
昨日の相場で材料にならなかったのが不思議なくらいさ。
新井将敬氏が亡くなった時、俺は寮住まいの大学1年生で、ルームメイトの経済学部の上級生が「バカヤロウ、死んだら何にもならんやんか、死人に口なしやぞ!」と息巻いていたのを思い出すなあ。俺もなんだか今そう言いたい気分ですよ。
新聞だけ読んでたら気付かなかったね。
やおいらの新聞の読み方が悪いのかもしれないけどさ。

医師から蛇蠍のごとく忌み嫌われているというか、今やむしろ単なる笑い物になっているキカイダー柳沢も実はいい人なのかもしれないな。
自殺しちゃったら俺だって、ああ実は立派な政治家だったんだなあ、なんて思っちゃうのかな。
そんなふうな、死んだ大臣だけが良い大臣というのではなく、良い政治、まっとうな報道を期待したい、なんて思う今日この頃であることだよ。