『マネーハッキング』幸田真音

マネー・ハッキング (講談社文庫)

こんなナウい経済小説をコニャック舐めつつジャズのレコード(CDじゃないよ)読んでいる俺ってかなりオシャレだなあ。

でもまあこれって10年以上前の小説なのね。全然古くないし、当時としては新し過ぎたんだろうと思う。

そんなふうにオシャレな俺様に酔いつつ気がつくとブランデーで酔っ払いつつ読んだもんで中身はあまり覚えていない。

覚えているのは組織に圧殺された人間の復讐である。そういう物語はやはり燃える。

その中で彼らは気づく。世の中の役に立つことや世の中をほんの少しでも変えることのためなら、人間は必死になるということを。

他人から見れば些細なことでも世間に風穴を空けるためなら人間なんだってやるのである。

これしかないと思うから行き詰る。他にも方法はあるんだ。