『季刊「あっと」 6号』
- 作者: 柄谷行人,上野千鶴子,オルター・トレードジャパン『at』編集室
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2006/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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現代農業論が主題。知らないことばかりで面白かった。もう内容は忘れたけどね。
上野千鶴子氏の『ケアの社会学』は、2000年の介護保険法が要介護者を歴史に登場させたこと、しかし要介護者は当事者意識が低い、介護ニーズの主張していない、ということを指摘。
柄谷行人は熱力学第2法則を援用し、マルクスが資本は労働者だけでなく自然をも搾取すると述べたことを関連付ける。増大するエントロピーを外部に捨てることは、資本の利潤率の低下をグローバリゼーションや帝国主義で資本を外部に輸出することで回避したことと相同である。しかし外部がなくなれば利潤率低下は避けがたい。環境を徹底的に破壊するか、環境コストが利益を低下させるかである。
BRICS諸国の発展によりこの過程は飽和しつつある。あとはアフリカくらいですか。