『運命の女』

運命の女 (特別編) (ベストヒット・セレクション) [DVD]


エイドリアン・ライン監督の『危険な情事』に続く不倫いけません映画。そして『ナイン・ハーフ』『ロリータ』に続くエロエロ路線である。

ダイアン・レインは80年代、『コットン・クラブ』『アウトサイダー』『ランブルフィッシュ』『ストリート・オブ・ファイア』で人気を博すもその老成した美貌は90年代には受けず、人気低迷。しかし実年齢が顔に追い付いてきた今世紀、『パーフェクト・ストーム』『グラスハウス』『陽だまりのグラウンド』で復活、そして本作でオスカーノミネートとなった。かれこれお6年前くらいの話だ。俺は国試のお勉強でお忙しく観るタイミングを逃したのであった。

ダイアン・レインは美しいがちょっと演技過剰ではないか。それよりも私は本作で初めてリチャード・ギアに感情移入できた。美し過ぎるダイアン・レインの浮気を確信して以降のショボさは彼らしくなくて良かった。ウィリアム・H・メイシーとかだったら気の毒すぎて感情移入できなかっただろう。リチャード・ギアなどに感情移入するなんてことはもうないだろう。

かつてリチャード・ギアの相手役を務めてきた女優は、ジュリア・ロバーツウィノナ・ライダージョディ・フォスターといったダイアン・レインの人気低迷期に台頭した人々。ダイアン・レインとは『コットン・クラブ』で共演していた。