季刊at(あっと)8号

季刊at(あっと)8号

特集はフェア・トレードの現況。
色々書いてあるけど、田舎に住んでいるとそういう商品が売ってないから買えないのよね。
あ、イオンは扱ってるか。でも俺イオン嫌いやねん。
このイオン嫌いという感覚はフェアトレードに関わる人たちにも抜きがたくあるようで、大手流通に乗ることで思想が失われたり、資本主義に呑み込まれたりということを懸念されている。

上野千鶴子氏の論考は協セクター、すなわち生協による介護について。生協の有償ボランティアのことなど。
鋭い指摘は、ワープアなど昔からあったというもの。かつては最低賃金労働者は主婦に限られており、性差が格差を覆い隠していたという。しかし近年若年男性もそのような低賃金労働を強いられるようになり、格差が喧伝されるようになったのだ。


柄谷行人氏は今回は、「農耕により定住が可能になった」という定説を転覆しようと試みている。すなわち定住が農耕・酪農を生んだのだと。そこから国家の形成過程を見ようとするが、俺にはよくわからなかった。