することもないのでDVDを見た。
とりあえず『片腕マシンガール』を英語吹き替えで見た。たしかにこっちのほうがしっくりくる。

次に『PATLABOR THE MOVIE』を見た。もう何回目かわかんないけどね。

僕はこうやって押井のアニメとか、アクション映画とか見て心地の良い世界に浸ってきたのだ。他者と向き合うことから逃げて来たのだ。最近、おそまきながらそのことに気が付いた。10代の終わりからずっとそんなことを繰り返してきた。アニメとかアクションとかは、あまりにも俺そのものであり、居心地が良く、ときに近親憎悪の対象ともなった。

だがその快適さの中には、「暗闇の飛躍」とか「命がけのジャンプ」はなかった。他者性とは、そのようなめんどくささの中にしかないし、そこにこそ神が宿るのである。

そのような当たり前のことに、現任地を去る今になって気が付いたのである。