当直明けに日本消化器外科学会の総会に参加したのです。
それにしても昨日の病院のベッド硬かったなあ。
去年まで学会といえば高級ホテルに泊まるのが当たり前だっただけに悲しい。

まあそれなりに勉強したが、印象的だったのは、「特別企画 消化器外科医の勤務環境改善のためにどうしたこうした」であった。

最後のほうしか聞いてなかったのだが、出月康夫先生の特別発現が良かった。

まず日本医師会は勤務医の労働環境改善のために何もしてこなかったと痛烈に批判。
医師会の理事は各県医師会長であって勤務医を代表していない、勤務医の代表も加えるべきとした。
またポピュリズムに流れる行政、マスコミ、政治家も批判。
そして学会が行政やマスコミに現状を訴えることをしてこなかったと自己批判した。
最後に消化器外科が医学生・研修医に人気がないのは魅力が無くなってきているからではないかと指摘した。例えば学会の演題は化学療法・放射線療法・分子生物学が主体で、本来の外科の仕事である手術の演題が少ない。手術のイノベーションが止まっているのではないかとのことであった。

さすがに東大の入試を中止させた世代の人は違うね。迫力あったぜ。