今日の女子サッカーワールドカップ勝戦について書いておこうと思う。

王者アメリカは本調子でないとか、移動がなかったぶん日本が有利とか色々言われてたけど、蓋を開けるとアメリカ普通に強い。デカイのに速い。NFLNBAを見たときに感じるあれですな。

序盤からボコスカシュート打たれるもGKとゴールポストの活躍により失点には至らず。前半の中ころからは日本も良い形を作れるようになって折り返し。結果的には序盤で失点しなかったのが大きかったかな。

後半は一進一退だったものの、途中で日本は攻撃的な選手2名を投入。勝ちを狙った思い切った采配は気持ちの良いものだ。しかし、代わって入った永里選手が相手ゴール前でなにをしたいのかよくわからないままボールを奪われ一気のカウンターで失点。いやあ、いいシュートでしたね。

多くの人はこんな強いチームに先制されるとかなり厳しいと思ってたはず。しかし全くひるむことなく同点に追いついて延長戦に突入。

延長線に入っても両者譲らずといった感じだったものの、前半終了間際にエースのワンバックの強烈なヘディングシュートが炸裂。それまでほぼ完璧に抑え込んでいただけに残念。まあこれがFWってもので99回失敗しても100回目で決めればいいというね。野球の投手と打者の関係にも似ている。

いよいよ万事休すだなあと思ってたところで、延長後半12分にCKから澤ニキが飛び込んで同点ゴール。どういうふうに蹴ったらああいう角度で飛んでいくのかよくわからんけど、私は思わず叫んでしまいました。あの瞬間、日本中で叫ぶ人が大量発生したと思われる。

しかしここまで来ると、両チームとも完全に足が止まってしまっている選手がかなりいて、アメリカ選手の抜け出しを許してしまう。この決定的な場面で、岩清水選手がペナルティエリアのすぐ外で体を投げ出して削りにいってファウル。残り時間を考えれば一人退場でもさほど影響はなく、リスクリターンを考えたファインプレイだったと思う。フェアプレイが身上の日本のたった一つの汚いプレイにたいして、当然主審は一発満額回答。

そんなこんなでPK戦突入。なんとかPKに持ち込んだ日本と、終わりと思ってたのにまだやるんかよなアメリカで選手たちの表情が全然違うのが印象的だった。GKの力量の差を考えればアメリカのほうが相当有利と思われたが、アメリカの一人目を素晴らしい足さばきで止めた海堀選手が一枚上手だったようだ。勝ったほうが強いんだ。でもアメリカのGKは美人さんでしたね。

表彰式は本当にきれいでした。見れてよかった。地震後、ドバイワールドカップとか安藤美姫選手とかU17の躍進とか、日本のスポーツ界には超絶級の良いニュースが続いたけど、この優勝は本当に最高やね!

余談になりますが、今日はツイッターでは彼女らの報奨金が少なすぎると話題になってました。なでしこリーグが全く普及してない現状ではしかたないと思います。しかし、こういう素晴らしい結果が出るずーーっと前から努力していたのに、知らないふりをしたり、気づかなかったりしたことは反省すべきかと思います。これからは活躍に応じた報酬が得られるように多くの人がなでしこリーグを観に行く、選手はそれに応えて良いプレイをするという好循環になればいいと思います。まあ俺は観に行かないけどね。阪神とかガンバの試合もなかなか観れない情況だもんで。でもしかし、それではあんまりなので、澤穂希選手の本をお買い上げしときました。

ほまれ ---なでしこジャパン・エースのあゆみ

ほまれ ---なでしこジャパン・エースのあゆみ