『年金問題は解決できる!』
- 作者: 鈴木亘
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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年金問題に詳しい鈴木氏による提案。
まず公開されているデータから問題を提起。
公的年金はどのようにパラメーターを設定しても2030年ころに財源が枯渇するという。しかし保険料を上げるか税金を投入するかすれば理論上は破綻することはないといって手のひらを返してくれます。
ではなにが問題かというと、世代間格差なのです。
この不公平感の解消のために、賦課方式によるバラマキの恩恵を受ける世代を切り離して、国鉄方式で清算するというもの。若い世代は積立方式であらたに保険料を積み上げていく。
これでまず払うべき額が確定するわけだが、当然フリーランチはないのでなんとかして年金の資金、つまり清算に必要なお金を別途作らないといけない。そのためのアイデアは、貰いすぎ世代限定で相続税を増税するというもので、これって果たして政治的に可能なんだろうか?となってしまう。
政治的に実現可能な解決策を編み出すのは難しいので、とりあえず考えて提案するというのは悪くないのかもね。