『キネマ旬報 2月下旬決算特別号』『映画秘宝3月号』

キネマ旬報 2008年 2/15号 [雑誌]             映画秘宝 2008年 03月号 [雑誌]

あたくしは、映画雑誌は『映画秘宝』しか購読してないのだが、いちおうキネ旬は2月下旬号だけ毎年買っている。
キネ旬は優等生すぎて面白くないのだが、まともな映画雑誌はこれと秘宝しかないので仕方ない。

そんでこの2月下旬号ですが、決算特別号なので前の年のベスト映画とかベスト俳優とかやってるわけです。
では見てみましょう。ちなみに昨年あたくしは劇場鑑賞したのは、『スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ』と『ロッキー・ザ・ファイナル』だけであることをお断りしておきます。

まずは日本映画。1位各方面で高い評価を得たそれでもボクはやってない。周防監督は監督賞と脚本賞も受賞、オメデトウゴザイマス。
しばらくどうでもいい映画が続いて5位が秘宝でも評判だった河童のクゥと夏休みクレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲で名声をものにした原恵一監督の作品です。見てみたいですねえ。ちなみに秘宝でベスト30にランクインした邦画はこれと『童貞。をプロデュース』だけでした。
第6位はサイドカーに犬竹内結子さんこれで主演女優賞受賞でつ、秘宝ではミッドナイトイーグルのクソ演技がこきおろされてましたが、どちらの作品も私の地雷拒否アンテナが作動しておりますので観ることはないです、よってどうでもいいです。
日本映画部門におきましては、秘宝で批判されている邦画バブルに乗っかったクソ映画はあんまり上位になかったです。その辺はさすがキネ旬と申し上げておきましょう。あえて挙げれば、賛否両論だったスキヤキ・ウェスタン ジャンゴが30位、僕は好きなんですけどねえ。13位のALWAYS 続・3丁目の夕日も秘宝じゃこきおろされてたね。原恵一クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲でハッキリと美しく否定してみせた昭和ノスタルジーをだらしなく観客におもねった形で提示してみせた作品と聞いている。
健闘したのは『ラザロ』か。どこでどのように上映されたのか知らないが35位だった。これも見てみたいです。


続いて洋画部門。1位から8位までよく知らない映画が続いて、いやまあ5位のバベルは名前くらいは知ってますよ。
9位でやっと秘宝11位のゾディアック、10位に秘宝2位のパンズ・ラビリンスと続く。11位に秘宝で圧倒的な支持を得た[:title=デスプルーフ in グラインドハウス]。12位に秘宝6位のボーン・アルティメイタム、15位に秘宝5位の[:title=ブラックブック]、16位に秘宝12位のヘアスプレーと来て、上の下の順位になるとけっこう秘宝と重なってきますね。
暴力映像作品として秘宝の上位(1位と4位)にランクし、2007年を象徴する2本となったアポカリプトスリーハンドレッドキネ旬では48位と28位であまりふるわなかった。
去年に僕が唯一劇場鑑賞したロッキー・ザ・ファイナルは秘宝では10位と健闘したが、キネ旬は49位とイマイチでした。
秘宝において、ベスト部門9位、トホホ部門1位と賛否両論指数高い活躍をなされましたトランスフォーマーはどうであったか見てみますと、152位でして獲得ポイントは1点。あやうくランキングに入れないところでした。

結論としましてはキネ旬と秘宝は重なる部分がけっこう多い。でも出来上がる雑誌は全然違いますなあ、というところですね。