2008年の振り返り-読書-

今年一番面白かった本は、市場リスク 暴落は必然かですね。これがサブプライム問題が始まる直前に書かれていたというのが衝撃的です。まことにスリリングな内容でした。金融工学とはありえない仮定に基づいた、とても工学とはいえない代物であることがわかる。その次には、サブプライム後に何が起きているのか (宝島社新書 270)が面白かっただす。


医療関係では、まちの病院がなくなる!?―地域医療の崩壊と再生がよかったですね。公立病院の崩壊を的確に分析し、再生のための方策を提案している。


医学書はほとんど買わなかった。ことに手術書は買わなかった。学会とか雑誌とかDVDで知識はup-dateできるし、昨年までにたくさん買い込んだものを復習するだけでも普段の診療には十分すぎるほど。医学英語の本はそこそこ買ったが、役に立っているとはいいがたい。それは私の努力不足のせいでもある。

日々是よろずER診療―時間外診療に潜む「地雷」回避術は面白くて役に立つ医学書であった。


今話題の勝間和代さんの本も今年は何冊か読んだ。この人の真似はできないが、「雑用は他人にしてもらう。自分のやりたいこと、得意なことに特化する」ということをはっきり言い切ったのは素晴らしいし、自分の仕事にも取り入れたい思想である。

今年も押井守関連の本は沢山買ったが、他人に薦められるのは他力本願―仕事で負けない7つの力くらいかな。