こないだ引越しのとき、『論座』2001年1月号がでてきた。なんでこんな雑誌持ってるのか謎ですが。
内容は、2002年から施行された新学習指導要領批判である。1992年開始の学習指導要領がすでにヌルヌルでやばいといわれていたのに、よりいっそうゆるくなったのが2002年版である。

  • いわゆる『ゆとり教育』と似たようなことは戦後にも行われていたが、失敗に終わり系統的教育に戻された。現代のゆとり教育は歴史の逆戻りである。
  • 学力偏重がいじめその他の問題を生み出したとマスコミが騒いだ。中学高校入試における難問をマスコミ・文部省がバッシングしたことこと。本当にマスコミはろくなことをしていない。
  • 勉強をたくさんすると人間性がダメになるという安直な二元論はやめよ。
  • 理数教育をおろそかにすると工業立国日本の基盤が揺らぐ。
  • いい加減な教育は、格差を助長する。


などといった様々な批判がされています。
文部省政策課長寺脇研氏はインタビューで「これは必要最低限であって、各学校が独自色を出して、プラスアルファをしてください」と明言している。俺達もうしらね、後はみなさんとマスゴミ様でがんがってください、と言っているようにも聞こえますね。

それで2002年以降、教育がどうなったのか知りません。自分より若い世代には興味ないしね。

1992年からの教育を受けた『ゆとり教育世代』は、高卒や大卒はもう社会に出ており、企業からは不満とかも聞かれるようだが、まあそれは太古より存在する近頃の若者批判なのかもしれません。

医師も来年度からゆとり教育世代が臨床の現場に登場します。医学部入試というスクリーニングがあり、年々医学部教育はゆとりが無くなってますので、彼らについては心配ないと思います。つーか2004年からの臨床研修制度も俺らからしたら『ゆとり教育』ですけどね。まあ研修制度も来年くらいから変わるみたいだし。