『金融政策論議の争点』
- 作者: 小宮隆太郎,日本経済研究センター
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2002/07/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
リフレ派と日銀擁護派の政策論議、なかなか面白い。
ただ10年以上前の本なので結果が出てしまっている論点もある。
例えば白川方明氏の言っていることは頷けるところも多々あるが、金利がゼロ近傍に張り付いているから、あるいは不良債権処理が進まないからデフレ脱却は難しいというものの、リーマンショックによりたんなる言い訳ということが判明した。諸外国はそれらの条件があってもデフレにはなってない。また日本は金融機関のBS毀損は軽微であるのに相変わらずデフレである。
小宮隆太郎にいたっては伊藤敏隆にフルボッコにされており、いまやどちらが正しかったかは明白である。
そして日銀批判の急先鋒である岩田規久男が日銀副総裁に就任した。ずいぶんまえから長期国債買い切りを主張しているが、ついに実行する時がきた。良い結果になるといいな。