朝から晩まで11時間にわたり手術室に貼り付けの刑であった。途中20分ほどのタバコ休憩はあったけど。
久々に挿管困難で麻酔科コールしてしまった。マスク換気はできてたから、あまり問題はなかったがね。
こういう時にはやはり麻酔科医の偉大さがわかる。いるといないで大違い。
僕たちが安心して自科麻酔にいそしめるのも麻酔科医のバックアップがあってのことである。
例の奈良県の片田舎の病院には当然、麻酔科医はおらず、脳外科医は一人医長であったのだろう。
そんな情況では麻酔もかけられないし手術もできないし、搬送先を探すのが最優先である。
搬送先といっても、産科医2名、麻酔科医1名、小児科医1名、脳外科医2名が必要なわけで、真夜中にこれだけの医者を準備できる病院などそうそうあるわけがない。断られても当然である。
しかし、大学や天理よろずはなにをしていたんだろう。